中学受験塾の最大手日能研には「テストの結果を楽しめる子」が向いていると言われます。
逆に、テストの結果が悪いとショックを受けてしまうお子さんには日能研はお勧めできません。
日能研では、毎月のテストの結果で座席が決まります。具体的には成績が上位のお子さんから順に前の席に座るのです。
日能研に通っているお子さんたちは、成績が上がっても下がってもそれほど気にしません。
なぜなら「やった、一番前だ。次は上のクラスかな?」「前より下がっちゃったよ。次は頑張ろう」とゲーム感覚で楽しんでいるからです。
中学受験塾日能研の月謝
日能研の月謝は年間で120万程度。これは四谷大塚とほとんど同じです。
サピックスは若干高く年間130万円。講習費、テスト代含めての金額ですが、月におよそ10万ということですね。
中学受験塾日能研の良い点
復習主義
日能研の良い点は、復習主義ということ。塾で問題の解き方やポイントを説明され、家で問題集を解くという形です。
基礎から応用、錬成まで幅広いレベルの問題が載っています。ただ、全ての問題を解く必要はありません。お子さんのレベルに合った問題を解きます。
サピックスは日能研同様復習主義ですが、四谷大塚は予習主義です。予習主義の問題点は、「親が勉強を教えなければならない。」ということ。初めて目にすることを一人でやらなければならないのですから、いくら詳しい説明が書いてあったとしても小学生には難しいかもしれません。
そのため、家庭学習をするときはつきっきりという場合も珍しくありません。働いているお母様にとってはとても負担が大きいですね。
日能研には「アルバイト講師」はおらず、全員が専任講師ということも良い点です。
そのため、よほどの事情がない限り学年の途中で辞めてしまうということはないと言えましょう。
子どもにとって年度の途中で先生が変わるのは、とても影響が大きいものです。
自習室が活用できる
もう一つの日能研の良い点は「自習室」が活用できるという点。特に受験時期に自習室は大活躍します。自習室では自発的な勉強の他に、先生への質問もできます。そのため、朝早くから夜遅くまで塾に入り浸りになるお子さんも珍しくありません。
また、受験の結果が残念だったお子さんは、自習室でみんなと一緒に勉強することで気持ちが落ち着き、翌日の試験に新たな気持ちで取り組むことができます。
中学受験塾日能研の悪い点
大規模塾にはありがちですが、日能研も「面倒見が悪い」と言われています。
面倒見が良い塾を希望される場合は、転塾も考えてみましょう。また、お子さんが授業内容がよく分からないという場合は個別指導塾との併用もお勧め。ただ、あくまでも個別指導塾は補助的なものとお考えください。
個別指導塾は講師の力量に差があります。中学受験の経験者、あるいは中学受験の指導を専門にやってきた講師でないと十分に満足できる授業は受けられないでしょう
「家庭学習が大変」という点も日能研の悪い点です。返却されたテストの復習、取り組まなければならない問題集とお子さんがやらなければならないことはたくさんあります。
親御さんがつきっきりで勉強を見る必要はありませんが、勉強を自発的にやらないお子さんにやらせるのはとても大変です。
日能研卒業生は大学進学実績が良い、とはよく聞く話です。
日能研の中学受験に向いている子は?
日能研に向いているのは、次のようなお子さんです。
・自発的に勉強する
・先生に質問できる
・メンタルが強い
そのようなお子さんであれば、日能研でも上位に入れることでしょう。日能研で上位のお子さんは難関校に合格しており、決して他塾に引けはとりません。
・自宅では勉強しない
・先生に質問できない
・成績が下がるとすぐに落ち込んでしまう
以上のようなお子さんは日能研に向いていません。